介護・福祉

 私は上司の計らいで久しぶりに事業助成金申請書なる書類の一部を作成させていただく機会を得た。なんでも政府の事業仕分けで予算が大幅に削られたため、申請金額は項目ごとに上限が決められており、小さな項目をきちんと積み上げていかなければ目指す事業の実現は難しい状況である。私は、乏しい知恵をふり絞り一生懸命申請書類作成に取り組んだが、果たして内容が適切であるかとても心配である。私はかつて通産省工業技術院の新エネルギー産業技術総合開発機構の研究開発資金をいただいたり、福島県の創造技術開発助成金を研究開発費としていただいたことがあるので、そのような機会を得たことに心から感謝している。この事業助成金というのは、ある程度完成された技術をもって展開する事業に対して交付される資金なので、単なる研究開発とは異なっており勝手が違うが、どのような事業であってもつねに主体的創造的に取り組むことに変わりはない。とても楽しみにしているところである。

 昨夜は久しぶりに母が介護施設から帰ってきた。私は出張が多く、家内一人で夜中中面倒を見ることが困難なため、介護施設にショートスティをお願いしている。夕べは私の仕事を手伝っている娘と孫が母と会いたいというので、みんなで出迎えることになった。
 しばらくぶりに見る母は、孫やひ孫と会えたせいか言葉がしっかりしていて、これまでの母とは見違えるように見えた。玄関を入り、仏間で記念撮影。娘や孫たちの優しさに母は涙を流して喜んでくれた。
 それからいつもの薬を飲んでもらいベッドに寝かせたが、そこでも娘と孫が母の手を握り話しかけてくれたので、母はとても喜んでくれた。やがて娘たちが帰り一息ついていると、仏間から母の声が聞こえてきた。どうやらうれしさのあまり興奮して眠れないらしい。そこで私は母を抱きかかえて起こしベッドまで連れて行き寝かせたが、しばらくするとまた同じ物音。先ほど同様にベッドまで抱きかかえて行き寝かし、私は隣の仏間でしばらくの間書き物をしていた。
 しばらくしてから、そっと母の部屋を覗いてみるとすやすや眠りに就いた様子。母に何か美味しそうなものを食べさせたいと家内は近くのスーパーに。私はキッチンで英語の勉強。物音を立てられないが、反面静かな夜でもあった。

 夕べ、低圧室に入って話題になったのが「いびき(鼾)」である。どのお客様も異口同音に「旦那のいびきが、うるさくてたまらない」というのだ。そこで「どのような状態でいびきを掻くのか」と尋ねてみたら、「仰向けに寝ている時に掻く」というのである。それなら「横向きに寝てもらっては」と提案したところ、「寝付くまでは横向きになっているが、熟睡モードに入ると仰向けになっている」という人もいるようだ。
 いびきを掻く人は無呼吸状態にも陥るらしく、奥さんが時計で計ったところ1分20秒もの間呼吸が止まっているらしい。再び呼吸を始める時には、しゃくり上げんばかりの大げさなアクション。「一緒に寝ていると心配でたまらないので、旦那さんよりも先に寝ている」とのこと。けっして笑い事ではすまされない。
 そこでハッと気づいたのが、かつて総合病院に納入したことのある褥瘡防止用ベッドである。このベッドは、左右に15度ずつ機械的・連続的に傾斜することによって寝たきり者の褥瘡を防止しようとするもので、1サイクルを2分30秒に設定してある。しかし、左右に傾斜するということは、右に傾けてから左に傾ける場合或いはその逆の場合に、必ず水平ゾーンを通過するためそこでどの程度のいびきを防止できるか実験を必要とするが、試してみる価値はありそうだ。
 「褥瘡防止用ベッド」の「いびき防止用ベッド」応用編である。

 今朝は4時起きした。息子夫婦を高速バス乗り口まで送り、次いで孫娘を最寄りの駅に6時と、7時に中学校まで送っていくためである。外は真っ暗闇、小雨が降っていて肌寒い。テレビをつけたら総選挙の最後の1議席が残っているだけ。

 昨日は、投票締め切りの8時を回るとマスコミは一斉に「民主300議席を上回り、政権交代確実の勢い」と報道。開票を待たずとも出口調査の精度が向上したため、事実上大勢は決してしまっていた。

 今回の選挙では、長年にわたり政権の座に胡座をかき、予算配分を固定化させて既得権益で甘い汁を吸い、我が身の保身のみに汲々とし、借金漬けの国家財政には見向きもせず、景気浮揚に無為無策、国民が安心して生活できる福祉・医療は切り捨て、ポリシーのない外交で援助という名のお金をばらまき、緊急度の低い郵政民営化で立法作業を停滞させ、格差社会を生み出す政策を次々と打ち出した自由民主党に国民が下した鉄槌である。

 さて、圧倒的勝利を収めた民主党であるが、先ず心からおめでとうといいたい。選挙期間中、麻生首相以下自民党議員達は「民主党に国の安全保障は任せられない」と言ったが、安全保障とは何も外交や防衛問題に止まるものではなく、あくまでも国民主体の国家全体に拘わる総合的な問題であることを彼らははき違えている。

 民主党は、マニフェストを基本にして選挙戦を戦ってきたが、これは投票者或いは国民との契約であり、全力でその実現に邁進してくれるだろう。先ず、その成果がはっきり現れるのが来年度予算編成である。無駄遣いを排し、予算を適正配分すれば国債発行ゼロとは言わないが、かなりの経費削減に繋がることは間違いない。国民は、無駄をなくせば福祉にも医療にも格差社会解消にも予算が配分できることを知っている。

 初めて政権を獲得した政党がマニフェストを百パーセント実行できるとは思っていないが、マニフェストの三分の二も実現してくれたら百点満点である。

 また、この選挙では実務能力に欠ける議員の退場が印象的であった。「既得権益の甘い汁」というビジネスモデルはビジネス界ばかりでなく政界でももはや通用しない、いや通用させないというのが国民の発したメッセージであることを忘れてはならない。

 久しぶりに胸のすく思いがした。このような結果をもたらしてくれた選挙民がいたことで、国の将来に明るい希望を見いだせたからである。

 「ねんきん定期便」が届いた。しばらくほって置いたが開封して内容を確認したところ、昭和41年4月1日から今日までの年金納付状況が具に記録されており、自分が支払った年金の実態を改めて認識させられた。

 私の勤労経歴はきわめて単純なのでチェックそのものに手間はいらなかったが、いろいろな職業を転々とした方にとっては記録が定かでない部分もあるだろうし、それをいまさら記憶を頼りにチェックしろと言われたって、できっこないことは良く理解できる。

 このような状態になるなら、最初から「国のやることは、すべてでたらめで信用できないから国を信用し頼りにしてはならない。自分の生活は自分で守れ。」と説明してくれればよいのである。

 私の人生は今朝始まったばかりで一日も経っていない。だから、明日も汗水垂らして働くだろう。