いま世界はのっぴきならないところまで来ている。しかし、他人のせいにしていても始まらないので、何かを始めなくてはならない。財政再建には無駄を切り詰めたことが国民にはっきり理解される具体的政策の実行が不可欠だ。同時に国内景気の浮揚策も。国内景気の浮揚策としては震災復興特需もまたとない機会であるが、仕事の分配がうまくいっているとは言い難い。消費税増税は、タイミングの悪さを絵に描いたような愚策である。何でもかんでも一律に増税しようということ自体が国民の生活を理解していない何よりの証左であろう。財政再建には単なる仕分けというパフォーマンスだけではどうしようもない。もっと踏み込んだ実効の伴うものでなければ国民の納得は得られない。国民の納得とは偏に「見える化」である。景気浮揚策については一朝一夕に成し遂げられるものではないので長期的かつ実効を伴う政策が不可欠だ。そうなると国の基盤となる人づくりまで遡らなければならない。人づくりとは、単なる高等教育ではない。個人個人の特性や個性を生かし切る教育のあり方であり、それは一律的なものではないはずである。そうなると当然のこととして家庭の在り方を見直さなければならない。家庭こそ最高の教育の場であり、一人一人の個性を引き出し伸ばしてあげる場だからである。それを後押しする方法として子供の医療費無料化、食料・医療などのゼロ消費税或いは引き下げも考えなくてはならない。
また、一人一人の人生を考えた時、日本人は子供を教育し家を建てると一生が終わってしまうほど貧しい。豊かな人生とは単なる子供の教育と家を建てることではないはずである。だから国も個人も同時進行でいろんなものを見直し、自体に相応しい方策を立て、実行する必要があるのだ。

この写真は、本日訪問する予定の日本でいう鉄工所の工場風景である。写真を見た限りベトナムの工場と見分けるのは難しいほど日本のものと酷似している。彼らはひじょうに勤勉であることは再三申し上げたとおりであるが、それ以上にきわめて優秀な技術を習得しているのである。この工場で対応してくれたのは、細身でとても優しそうな顔立ちの女性であったが、後日送られてきたエンジニアリングデータはすべてがCAD(コンピュータデザイン)によるもので、より理解を促すために三次元データも添えられていた。