そのときに話題になったのが大吟醸酒のこと。何でも精米するときに米の50%も削ってしまうので肝心の栄養分が失われてしまうとのこと。私もこのような製造方法に大いなる疑問を抱いていたが、ものを生かすという観点からも従来手法に拘らない柔軟思考が求められていると思うのである。ワインの場合には、貴腐病にかかったブドウで仕込むと実に素晴らしいワインに仕上がるとのこと。これはとりもなおさずいろいろなカビ類を取り込んで発酵させる技ではないか。いろんなものが含まれているからこそ、そこに絶妙の味わいが発現すると思うのである。私は、1升1万円以上もするという有名清酒を口に含んだことがあったが、何の味わいも感じられないただのアルコール含有水であった。こんな粗末な味を金科玉条の如く思うのはそれぞれの勝手であるが、清酒のブレークスルーにより米の需要拡大を図るのも一考だと思うのである。
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