気がついたらいつの間にか爆睡し日付が変わっていた。今日は久しぶりにお客様と再会し、いろいろお話を伺う機会を得た。どのお客様も一様ににこやかで生き生きしている。きっと何かを実感しているに違いない。私も、ついつい力が入り精一杯奉仕させていただいた。
その後お客様の心遣いでスパへ案内してもらい、どっぷりと温泉に我が身を浸しくつろいだ。ここは長崎県大村市のサンスパというリゾート施設。とあるお客様に声をかけいろいろ話をうかがってみると、スパのお客様には自衛隊のOBが多いとのこと。そういわれてみれば精悍な顔つきの方が少なくない。入湯料は大人一人で650円だから手頃な価格設定である。
私はもともと温泉巡りなどをするライフスタイルを持ち合わせていなかったが、最近なって長距離長日数の出張が多くなり、どうしてもスパによるリセットが必要となってくる。先日も高速道路のサービスエリアでシャワーコーナーを利用したばかりであるが、だんだんだんだん便利になってくるのが何よりも嬉しいことである。
リセットという話になったが、人生では日々様々なストレスと対峙しているので、いつまでも心身にストレスを残さぬよう賢いリセット方法が求められる。「心の掃除と手入れ」という言葉があるが、一人で心の掃除と手入れをすることはたやすくない。そこで必要となるのが「体の癒しと手入れ」ということになってくる。つまり「心身一如」という言葉のうちの身体面から上手くリセットし、心をもリセットしてしまおうという考え方である。
その意味においてスパというものは実に効果的なリセット方法といえる。私には一生ご縁がないものと思っていたスパが、実に身近に感じられる今日この頃である。
2010年 4月
今年は改革と相続の年である。改革とはこれまでのものの見方、受け止め方、考え方、行動の仕方を根底から見直し、新たな出発を期すことである。また、相続とは読んで字の如く子々孫々に何事かを承継することである。
先ず初めに改革のことであるが、これまでのものの見方、受け止め方、考え方、行動の仕方を根底から見直すことは実に難しい事業である。ものの見方と受け止め方というものはその人それぞれ独特のものがあり、ともすれば損得勘定という色眼鏡で物事を見がちのため全体像とか本質とかいうものを見落としがちなのである。法華三部経では、「或いは得、或いは失と不善の念を起こし無量億劫自ら出ずること能わず」とあるように、このような見方をしている限り「無量億劫」すなわち「気の遠くなるほど時間が経過しても」その蟻地獄から抜け出すことはできないと保証しているようなものである。
次に考え方と行動の仕方であるが、行動はその人の価値観の表れであり、価値観はその人の考え方の表れであり、考え方とは根底に必ず思想や哲学が存在しているはずである。この根底にある思想や哲学が普遍性のあるものでなければ、その上に立つ考え方や行動はいかにも堅固のように見えても、それは一時的な虚像にしか過ぎず、何か些細なことで簡単に瓦解してしまう例は少なくない。
従って、私たちの日常というものはつねにこれらの点について自らを吟味する必要があり、これを怠るといつの間にか大きく軌道を外れ抜き差しならない状態に陥り、ついには破綻という悲惨な結果に至るのである。
ではどのようにすれば良いかが問題である。しかし、それは意外にも簡単な方法で解を得ることができるのである。解とは真実の前につねに謙虚であることである。つまり真実とは最高・最善であり本質・究極という規範や尺度である。この規範や尺度というスタンダードをつねに身につけ、比較参照しながら人生という航路を進めば大きな失敗が避けられるばかりか、ついには大成という本城(究極の境地)に至るはずである。
易学では2月4日を一年の始まりとしているが、その意味においては未だ二ヶ月ちょっとしか経過しておらず、改革という難事業を達成するには時間がある。この改革という事業の結果がどのようなものであるか私には知るよしもないが、未知なるものに立ち向かっていかなければならないことだけは自覚している。
また、この本質を掴んだときに承継という事業もその形を自ずから現われるものと思っている。
昨日は現地時刻12時にマニラ空港に向かい、チェックインもきわめてスムーズに運び、予定通り14時45分に離陸することができた。成田空港にも予定時刻よりも早めに到着しバッゲージ運にも恵まれ、私は格安駐車場を9時に出発し熊本を目指すことができた。
東関東自動車道、首都高速、東名自動車道もきわめて車の流れが良く、不思議と睡魔にもおそわれず伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道、名神自動車道を経由し中国自動車道に入ったが、途中で事故渋滞はあったものの概ね快適なドライブとなった。私は明け方5時頃になって睡魔を催したが、目覚まし時計で睡眠時間を15分程度に設定し、寝ては起き、起きてはドライブするパターンを繰り返し、これまでにないほど短時間で目的地に到着することができた。
現場での仕事もお客様のご協力をいただきスムーズに進捗、暦を調べたら明日はきわめて日取りが良いため電源投入すなわち火入れ式は明日挙行させていただくことになった。その後私は、電話でいつものホテルを予約しナビを頼りに向かったが、疲れていたせいか目的地の番号を間違えてしまい別なインターで下りてしまったが、あまり遠くはなかったので事なきを得た。
早速私はいつものように軽い夕食を済ませようとしたが、夕食の時間まで間があったので急いでシャワーを浴びて、着ているものすべてを洗濯機にかけ、それから夕食をいただいたが急激に睡魔を催したので洗濯しているのも忘れて寝てしまった。1時間半ほど寝たであろうか、私はたまたま目を覚まし何か忘れていることに気づき急いで洗濯機のところに行ってみたが、他の人には迷惑をかけていなかったようなので一安心、乾燥機にかけてほっとしているところである。
私は九州自動車道に入り新緑あふれる景色を楽しみながらドライブしたが、未だいくつかの桜が花をつけており遅まきの花見を楽しむことができた。咲いている桜の花をまじまじと見てみると実にいろいろな種類があり、花の咲き方もまた可憐であった。中にはかなり濃いピンクの桜もあったが咲いている木の位置から、とても人間が植えたものとは思えないにもかかわらず見事なピンク色をしていたし、何れも泡のようであり透き通るような透明感を感じさせてくれた。
自然とは不思議なもので様々な条件が重なると、日常あり得ないような現象が起こっているのである。これらのすべてを科学的に説明できるかどうか分からないが、私の目の前の現実を見るとそれらはすべて事実であり、自然は驚くほどの多様性を私に見せてくれている。
私は日常朝だけお経を上げているが、愛車で出張の時には暗記しているお経を何度も上げている。そのせいか知らないがとにかく事故にも遭わずここまで来られた。とても有り難いことである。そもそもお経は両親が朝晩上げていたのを、その後ろに妹と一緒に座って冷やかし半分にあげていたら覚えてしまったもので、以来55年間あげている。
通常は法華三部経のダイジェスト版を上げるが、法華三部経はこのダイジェスト版よりも遙かに面白い。私は社員が三部経を上げたいというのとフィリピン人の祈りの深さに刺激され、私も三部経を重点的に上げることにした。この三部経を上げるという行為は、特に何かを願っているわけではない。お経を上げられることそのものが素晴らしいのである。なぜ素晴らしいかというと、お経を上げるという行為は、お経を上げる時間が取れることを意味し、お経を上げる時間が取れるということは家庭や仕事に問題がないからお経を上げられるのであり、それらのことを考えてみるとお経の内容の素晴らしさとともに私が置かれている環境も実に素晴らしいことを意味し、お経を上げるという行為を通して感謝せずにはいられないからである。
人生にはいろいろな価値観が存在し一つに集約することはできないが、私はいろいろな価値観を経験してきた結果、単純なようだがこの結論に到達したのである。現在私は五つの会社に所属しており、そのうちの三つの会社は私が最高責任者の任にあり日々の業務は容易ならざるものがあるが、私のできることは実に限られておりみんなの助けなしには到底為し得ない。
そんな時、最も重要なことは私を助けてくれる彼らにとって私はどのような存在であればよいかということである。例えばフィリピンの場合には、この地におけるビジネス習慣は何も知らないので彼らに助けてもらう以外に方策はないので、できる限り任せることにしている。また、このように海外出張していると国内の業務についても何もできないので、これも彼らに任せるしか方策はない。
今年は八白土星が中宮にあり改革の年とか相続の年とかいわれている。改革については現在一生懸命に模索しているが、相続という観点では、海外出張で思うように行かない国内業務を社員に委ねる以外に方策がないので、意外とこれが人材育成の機会となり彼らの成長を促している面があり実に有り難い。
だから私は、何でもできることには拘っていない。何にもできないから人が助けてくれるし自分も謙虚になれる。「人生では、そんなに悪いことは起きない」といわれているが、むしろ「人生では素晴らしいことが起きるだろう」と確信している。
今朝はホテルまでスタッフが迎えに来てくれるのを断りタクシーでオフィスを目指した。走る道路はメトロマニラの中でも中心中の中心マカティ通り。いつものガソリンスタンドを過ぎると中央分離帯が美しいグリーンベルトに整備された片側三車線のメインストリート。
タクシーの運転手に場所を告げたものの道に迷ってしまった。原因は、メトロマニラのタクシー運転手は日本のそれと違い驚くほど地理に不案内なのである。だからかなり迷った挙げ句、手の施しようがないので副社長に電話してタクシー運転手にオフィスの所在地を説明してもらった。
ようやくタクシーはオフィスに到着したが、進入するルートが異なると見える景観まで違ってくるので一瞬道に迷ってしまった。私は早速オフィスのフロアーを目指したが、あいにく副社長は出勤しておらず近くのコンビニで待つことにした。しかし、いくら待てども彼は現れなかったので電話したところ「いつもの渋滞に巻き込まれている」とのこと。ようやく到着したので目出度くオフィスに入ることができたが、彼の話によると自宅を8時40分に出たが約3時間も要したとのこと。どうやら彼の出勤ルートは極めつけの渋滞ルートのようである。
これまで私はスタッフから合い鍵を持つように勧められていたが断っていた。その理由は、スタッフの方が先に到着すると期待していたからであるが、どうやら現実的には無理のようである。多くの日本人の場合、到着時刻から所要時間を差し引いた時刻を出発時刻とする慣習が一般的であるが、フィリピンの場合にはそのような考え方はないようである。だからこそすべてがスローライフになるのだろう。私はスローライフを肯定しつつ無駄をなくするようなライフスタイルを目指したいと思っている。フィリピンには何度も来ているので、それらのことをよく飲み込んで日々の生活を楽しみたいと思っている。