2010年 3月 31日

 宮崎県えびの市にある低圧室リラクゼーションショップは、I社長さんがオーナーである。今回は二度ほどお寄りしたが、今回を含めていつ訪問してもたくさんのお客様で溢れている。その要因を一言でいうならI社長さんの熱意に尽きる。彼はつねに明るく前向きであり、且つ、直向き(ひたむき)である。感性が豊かで直感力に優れ、感じたままに行動できる素晴らしさを備えている。
 だから彼のショップはつねに温かく、深く懐に抱かれているような安堵感がある。かの有名な鉄馬ハーレーダビットソンのレンタルショップを兼ねたショップは一見するとミスマッチのように思えるが、中に入るとその感覚は一瞬にして払拭されてしまう。逆に、妙にマッチしているような感覚さえ覚えてしまうから不思議である。つまり、ハーレーダビットソンという比較的若者から中年男性主体の商品と、低圧室リラクゼーションという中高年女性主体の商品とが妙にマッチしてしまうのである。従って、低圧室目的の中高年女性が鉄馬に感心と理解を示し、共通の話題すら見つけてくれるのである。だから、そこにはもはやバリアーは存在せず、むしろ共感の世界が展開しているように見えるのである。
 お客様が店に入るとオーナーであるI社長さんが間髪入れずに「コーヒーにしますか、お茶にしますか」と声をかける。するとお客様も心得ていてすぐに好みの飲み物をオーダーするという絶妙のタイミング。だから、初めての人でも緊張感が吹き飛んでしまうだろう。
 彼は前述のようにつねに明るく前向きであり、且つ、直向きと形容したがそれ以上なのである。今時の人には珍しい献身的さが彼の最大の特徴なのである。お客様の喜ぶことを躊躇することなく行動できる人である。
 リラクゼーションショップは一種のサービス業であるが、彼の日常は業態分類上のサービス業ではなく真の「サービス行」を意識せずに実行できる人と言った方が適切である。つまりサービスとは英語で言う「祈り」であり、彼はそれを忠実に行ずるから、彼の日常はまさに「祈り行」そのものなのである。
 私はここに一つの形を見た思いがするのである。

 今回の出張では、長崎、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島等々の地域を訪問する機会をいただいたが、特に嬉しかったことは南国の情緒を堪能できたことである。私の生活圏であるいわきでは桜の開花は例年4月中旬頃であるが、ここ九州ではそれが1ヶ月ほど早いので至るところで桜を初めとする春の花を愛でることができた。特に今年は開花後の気温が低迷したためか、何処に行っても桜は花びら一つ散ってはおらず、まるで時間が止まってしまったような感覚である。Something greatが「しっかり、この一瞬を見ておけ」とでも言っているかのようである。
 また地理的にも地形が複雑に入り組んでいるため、湾とか島とか私の生活圏ではまったくご縁のないものを満喫できた。道路沿いの海岸線は起伏に富むワインディングロード。ちょっと目を転ずると穏やかな海原と島と漁港と民家が幾重にも広がり私の目をけっして飽きさせることはなかった。何処に行ってもフェニックスや瓶老樹やバナナなど南国の雰囲気満点の植物群。特に東九州自動車道に入るとあたり一面が南国植物の林立する大きなエリアが目に飛び込んできた。これはまさに南国そのものである。
 また、何処に行っても人が優しい。穏やかである。言葉が柔らかい。だから自然と心が和む。出張を英語で言うとbusiness tripとなるらしいが、そうではない。人と人との出会いの場である。私は、自分自身の会話をもっともっと工夫しなければならないと感じている。つまり表現力を磨く必要性を感じている。
 今日は、昨日に引き続き東九州自動車道経由で鹿屋まで行ったが、ほとんど日本の高速道路の最南端まで来てしまった。私の行動範囲は徐々に徐々に広がっていると実感しているが、とうとうここまで来てしまった。私の意志だけでは到底為し得ないことである。これも偏に九州でご縁をいただいた皆様のお陰とsomething greatのお導きとしか言いようがない。
 今日はいつものように東横イン新八代駅前に宿泊。明日は長崎のお客様を訪問し、午後からは九州を発ちゆっくりと北上する予定。出会った方々のすべてに心から感謝である。

 私のホテル生活は至ってシンプルである。仕事が多岐にわたるためチェックインをあまり速くはできない。チェックインすると直ちにシャワーを浴び、パソコンを開きメールをチェックする。返信したりするとたちまち深夜になってしまうので、後は睡眠あるのみ。但し、すぐに目を覚ましてしまう。だいたい四時頃にはいつも目を覚ましている。それからは眠ろうとしても眠れない。原因は、熟睡できその程度の睡眠時間で十分と思いたいが、いろんなことが頭をよぎり眠れないのかも知れない。
 今朝もビジネスレターを作成して送信したところである。英文のためこちらの真意が十分伝わるか心配ではあるが、現状の表現力ではこれが精一杯なのである。きっと理解してくれるものと信じたい。
 そんなわけで一昨日の東横イン新八代駅前のように周りが田んぼや畑であろうが、今日の東横イン鹿児島中央西口のような繁華街であろうが、私にはまったく関係がない。要は眠れれば良いのである。その意味においてこのホテルは私のニーズを完璧に満足している。