これまでのフィリピン出張は4泊5日だったが、初日の深夜にマニラに到着し最終日の早朝にマニラを出発しなければならなかったため実質的には3日間しか仕事ができない計算になる。しかし、今回の出張は5泊6日の上に初日の早朝に成田を出発し、最終日の午後にマニラを出発するという日程だったためほとんど6日間を有効に活用でき、時間にせき立てられることはなかった。
先ず本来の仕事の方も、現地のスタッフが入念に調査してくれていたため、何ができて何ができないのか明確になり意志決定が迅速にできた。彼らはつねにディスカッションして組織的に活動してくれており、十分に満足できる状態であった。
また、想定外の営業活動が飛び込んできたが、そのことによってお客様が何を望んでいるのか明確になったので、そのための資料を作成することができたのは大きな収穫であった。また、別の商品の引き合いもあったが、それについても前者同様の資料を同じフォーマットで作成できたので思想統一の面からも大きな前進といえよう。そんなわけで後者の引き合いについてはすぐに対応しなかったが、一目瞭然分かる資料があれば私が出向かなくても彼らだけで十分に対応できるはずである。
さらに、農業の業態転換を目指すファームでは彼らの必要としている資材と資料を提供することができ、彼らもたいへん喜んでくれた。農場主である男性は、これからシンガポールの農場に行ってくると言っていたので、彼らの農業はインターナショナルに展開していることが伺える。
私は今回の出張でいろんな人と出会い、いろんなことをディスカッションし、価値観を共有できるものとそうでないものについてお互いに認識しあうことができた。これはあらゆる点において収穫であり、今後の方向性を指し示してくれる判断材料と受け止めている。
何れにしても、人間が人間たる所以はつねに人の中にいるということである。私の友人の従兄弟はカナダに移住しているが、家の周辺には何にもなく寂しいようである。それもそのはず、フィリピンは何処に行っても人が溢れかえっており人種の坩堝といっても過言ではない。これこそが人間社会であり、私はそれを是としている。
夕べはここ数年で初めてワイングラスを傾けながらディナーを楽しみ、大いに語り合った。そして、ホテルに帰りホテルのフロントでまた1時間ほど会話を楽しんだ。価値観を共有できる話し相手は、とても有り難い限りである。
価値観を共有する
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